看護師は常に病棟にいて、患者さんの病状や様子に終始関心を払っています。
容態が急変したときはもちろん、わずかな変化にも目を配り、きめ細かな観察を続けています。
これらの情報は、看護師から医師に報告され、医師の診療の重要な手がかりとなります。
病気のために、患者さんはいろいろな不安や悩み、苦痛をかかえています。
また、手術や検査に恐怖心をつのらせたり、医師の指示がよく理解できないこともあります。
こうした不安や混乱があると、治療の効果が妨げられ、回復を遅れさせかねません。
看護師はいつも患者さんを中心に考えながら、治療がスムーズに進むように、医師の診療をサポートしているのです。
病院の医療活動は、さまざまな職種の協力により成り立っています。
質の高い医療を行うためには、医師、看護師だけでなく、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士、放射線技師、臨床検査技師など、他の部門との連携・協力が不可欠です。
看護師は、こうした他職種の間の調整を図り、医療チームがうまく機能するように、コーディネーター役も果たしています。
看護師には、いろいろな人たちと協力して仕事ができる協調性が求められます。