食事、入浴、排泄、寝返りをうつなど、日常の生活動作は、健康なときなら誰もが簡単にできます。
しかし、病気や障害があると自力では困難になってしまうこともあります。
そこで、看護師が身の回りの世話を手助けし、患者さんの日常生活を支えるのです。
患者さんが、できるだけ苦痛の少ない、快適な療養生活を送ることは、病気の回復を早め、治療効果の促進にもなります。
看護師がベッドサイド・ケアに力を注ぐのもこうした背景からです。
褥瘡(ジョクソウ:床ずれ)ができないように2時間ごとに体位を変換することも基本的な看護技術のひとつです。
毎日の医療・看護活動に関する情報は、すべて詳細に記録化し、管理されます。
記録の作成は、看護師の仕事の中でも大きなウエイトを占めているといえます。
また、これらの記録は、よりよい医療活動のための資料としても活用されます。
ほとんどの病棟で、カンファレンス(チームで行う会議)や勉強会などがたびたび開かれています。
もちろん、学習や研鐙を重ねることも看護師の仕事のひとつであり、怠ってはいられません。
看護学校などにおける基礎教育だけが看護師の仕事ではありません。
資格取得後も、生涯にわたっての学習は欠かせないのです。