女性の仕事が、ひとり自分だけでなく、ほかの人の役に立ち、社会や歴史の進歩により貢献できるものであればすばらしいと思います。
とりわけ、生命と自然、地球環境を、どこかで守ることにつながる仕事であってほしい。
何をおいても、人間の生命を奪う戦争にだけは力を貸さない意思を持った若者になってほしいと思います。
そのためなら、平和と人類社会の発展のためには、何でもやりたいと私は思うのです。
その意味で、看護は人の命を守る仕事。
病んだ人々を理解し、支え励ます看護師という職業は、医療の分野の中でも特別にすばらしい、感動的な、やりがいのある仕事だと信じます。
病院や看護を取り巻く環境も、病気や患者の様子も変化しています。
情報化やハイテクノロジー、臓器移植や遺伝子操作など医療技術の進展も目を見張ります。
また、女性の権利意識の進展も進みましたし、医療者と患者のインフォームド・コンセント(説明と同意)も当たり前になりました。
医療の〈商品〉化や〈消費文化〉化が一段と進み、患者の自己負担額も以前より大きくなっています。
たしかに、ある面では、看護はきつくて、危険な仕事かもしれません。
しかし、看護はそれだけの仕事ではないです。