「男女雇用機会均等法」の制定など、女性が働く条件は整備されましたが、現状では、子どもを育てながら働くことには、まだまだ多くの困難をともっています。
働くことは楽しいことです。
「働く」という字は、"人が動く"と書きますが、原始の初めから人間は、からだを動かして、ものに働きかけ、ものをつくりだすことに喜びと生きている実感を得てきたのだと思います。
現代に生きる私たちもまた、自立した女性として、誇り高く生きるためには、自分自身の仕事を持つことが必要だと思います。
その際、そのときどきの条件と、ほしいお金に合わせて、パートや"フリーター"で仕事するのも、一つの生き方でしょうが、先にも書いたように、せっかく職業について仕事
するのに、それが、単にお金を稼ぐためだけのものであってはつまらないと、私は思うのです。
仕事を通して、多くのさまざまな人と向き合い、教えられること、学ぶことも数え切れないでしょう。
自分の能力を試し、可能性を引き出し、さらに自分を高めることもできるはずです。
そして何よりも、家庭という狭いわくの中でしか世界を見ていなかった女性が、仕事を通してもっと広い視野で世界を認識できるとすれば、さらに世界に働きかけることができるとすれば、それはすばらしいことです。