婚約を解消したくなるのは、結婚を前にして不安にかられるという、若い人独特の心理によるものかもしれません。
あるていどのあやまちはだれにもあることで、それが特に結婚生活に影響を考えない場合だって多いはずです。
婚約解消をしたい、という自分の心理をよく分析して、その理由が、なんとなくとか、結婚していくだけの自信がないなどというときには、もう一度よく考えてみることが必要でしょう。
よくよく考えた上で婚約解消の結論を出したならば、もはやしかたがありません。
なまじ、世間体を意識したり、周囲の人に遠慮したりしていると、ますます自分を窮地に追い込むことになります。
両親と相談し、媒釣人を通じて、早く婚約を解消してもらった方がよいでしよう。
婚約解消の役目を負わされた媒灼人ほどつらい仕事もないでしょう。
どゐ説明しても、あまり喜ばれるわけはないですし、ひとつまちがえば、双方からの恨みをかうことになります。
相手の心を麟傷つけないことばつかいをすることはもちろんですが、それと同時に、あまりまわりくどい言い方も、かえっていやがられることになります。
場合によってはかえって単刀直入に言った方がよいこともあるのです。