ふつうの結婚式場で挙式と披露宴を行なう場合の費用は、招待客耐人あたり、おおよそ一万円から二万円くらいが、現在(昭和五八年)の世間相場となります。
もちろん、この中には、挙式と披露宴に必要な一切の経費が含まれています。
ですから、五、六十人を招待して披露宴を行なう場合には、約七十万円のお金が必要ということになります。
ですが、自分たちで用意できるお金には、当然、限りがあるものです。
いくらでも披露宴にお金をつぎ込めるなら、それにこしたことはありませんが、無理に世間相場に合わせる必要はないのです。
そのために借金をしたり、親に負担をかけたりしては、せっかくの結婚生活も、最初から縛られたものになってしまうでしょう。
式を準備するにあたって、まず必要な心構えは、自分たちが用意しているお金でできる挙式や披露宴を考えることです。
全くお金が用意できなくても、創意と工夫があれば、二人の門出にふさわしい式や、厳粛で心に残る結婚式も、できるはずです。
結婚式と披露宴の形式は、あなた方自身で選択する自由なものなのだ、と考えておきましょう。