結婚披露宴では、来賓がほぼ全員そろい、開始時刻になり、会場の準備が万端ととのったら、来賓を控室から会場へ案内します。
宴のスタートです。
来賓が全員着席し、会場の静寂を取りもどしたとき、司会者が開会のあいさつを、
「それでは、ただ今から披露宴を開始させていただきます。
本日は皆さまご多忙中のところをご出席いただきましてまことにありがとうございます。
なにとぞ、新郎・新婦のために、この喜ばしい一日を、ごゆっくりお楽しみくださいますようお願い申し上げます」
というぐあいにのべます。
つづいて、媒灼人があいさつし、新郎・新婦を紹介します。
新郎・新婦は起立してそのつぎに主賓が祝辞をのべます。
主賓は、ふつう、新郎側、新婦側、それぞれから一名ずつ選び、ご祝辞をいただくわけですが、ほとんどの場合、新郎・新婦の会社の上司、あるいは恩師という方にお願いします。
その際、新郎・新婦は、起立してあいさつを受けるのが礼儀です。
媒灼人のあいさつのときも同様です。
しかし、主賓は、新郎・新婦の緊張の度合いや疲れの具合いを察して、「ご着席のままで」と声をかけてあげてください。
スピーチの内容は、ユーモアを混じえた、形式ばらないものにしましょう。
時間も短いものが理想的です。