新郎新婦の兄弟なら、ダークスーツで充分礼装になるし、その他の親族もいとこや甥にあたる人の場合は、これに準ずる服装でよい。
新郎新婦のおじなど、目上にあたる人であれば、新郎新婦を引き立てるような服装を心がけるべきである。
■新郎新婦が礼装の場合の親族の服装
略礼装のブラックスーツに白のスタンダードカラーとダブルカフスのワイシャツ。
ネクタイは白またはシルバーの結び下げ、靴は黒革、靴下も黒を選び、タイピン、カフスボタンも控えめなものにする。
■新郎新婦が略礼装の場合の親族の服装
さらに格を落としてダークスーツを着用する。
白のスタンダードカラーのワイシャツ、カフスはダブルでもシングルでもよい。
靴や靴下、タイピン、カフスボタンなどは、ブラックスーツの場合と同様である。
いずれにしろ、主役である二人を引き立てる、また相手方の両親、親族に対して好印象をあたえる、この二点がポイントである。
■親族以外の参列者の服装
親族以外の人が結婚式に参列する場合の服装についても同じことがいえる。
式に招いてくれた当事者に、恥ずかしい思いをさせないように注意する心がけが親族にもまして必要になる。
髪やヒゲ、爪など、こまかなところまで手入れを忘れないようにしたい。
一般的に結婚式に参列するのは親族だが、キリスト教式の場合には、友人も参列するケースが多い。
また、両家の人数が極端に違う場合などには、少ないほうに親族以外の親しい人が参列することもある。
この場合は、親族の一員という形で参列することになるわけだから、ふるまいには充分な配慮が必要である。
招待側に対しては、他人行儀な態度はやめ、うちとけたなごやかな態度を心がけるようにし、相手方の親族に対しては折り目正しい態度で接することが望ましい。
新郎新婦や両親と顔を合わせたときには、お祝いのあいさつを忘れないようにするのも、親族の場合と同様である。