■親族代表の挨拶の要点
まず、自分と新郎・新婦との関係を述べ、親戚としての立場から、来賓に謝意を表する。
次に、新郎と新婦に対し、結婚生活に必要な心構えなどを述べ、最後に、来賓に今後の厚誼を乞うて、着席する。
もっとも、新郎・新婦の弟妹とか、同年のいとこなどが挨拶を行なう場合、<結婚生活に必要な心構え>などを説くのはおかしなものですから、率直に、「なかよく幸福な家庭をつくってください」とか「義兄さん。どうか姉さんをたいせつにしてください」という気持を述べるとよいわけです。
親戚が新郎新婦の幼少時代の挿話などを語るのもよいものですが、ほめすぎにならぬよう気をつけましょう。
■新郎・新婦の謝辞はどう述べるか
親族代表の挨拶は、行なう場合と行なわない場合がありますが、どちらの場合も、最後に、新郎・新婦が立って<謝辞>を述べることになります。
・司会者は新郎新婦を紹介
そのときは、まず、司会者は前にスピーチをした人へ「ありがとうございました」と一礼したあと「まだ、おおぜいの方々にお祝辞をいただきたいと思っておりましたが、そろそろ、お開きの時間となりましたので、新郎新婦から、みなさまに、ひとこと、お礼のご挨拶を申しあげたいということでございます」というふうに、紹介します。
この<新郎・新婦の謝辞>は、新郎が代表して述べる場合と、二人が交互に述べる場合とがありますが、どちらの場合も、二人は、同時に起立して、同時におじぎをしてから、挨拶をはじめます。