社会人から看護師への転身

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4年でほぼ2倍にここ数年、一般企業での仕事を辞めて看護師をめざす人が増えています。

日本看護協会の調査によると、ふつうなら高校を卒業してから18歳で進学する看護専門学校に、20歳以上の年齢で入学する人の割合が、8.9%にまで伸びています。

看護専門学校生の約10人に1人は他の仕事を経験した転身組です。

仕事を辞めてまで看護職をめざす人が増えている背景には、看護師資格が一度取得すれば一生を通して有効だということと、一生仕事を持ち続けるうえでは就職先に困らない資格だということがあるでしょう。

そのうえ、本格的な高齢社会となる21世紀は、介護保険法がスタートし、高齢者介護への社会としての取り組みも始まります。

老人ホームや訪問看護、あるいはケアマネジャーとしてなど、活躍の場面がさらに広がる、つまり、看護へのニーズがますます高まると予想されています。

仕事にやりがいを実感したいでも、彼女たちが看護師をめざすのは、その資格がいわゆる「売り手市場」だから、という理由からだけではありません。

やりがいを実感できる仕事として看護職をめざしている人が多いのです。

それは裏返せば、一般企業に勤める中では、人と人との豊かなコミュニケーションを実感したり、だれかの役に立っている、という手応えを得にくいともいえるかもしれません。