医師は6年制の大学を卒業してから、各病院などで研修医として勤務後、一人前の医師となるような制度になっています。
しかし看護師の場合は、最高でも4年制の大学卒です。修士課程や博士課程を修了する人は数えるほどです。
しかも、国家資格を取ってすぐ一人前の看護師として勤務するので、スタート時点ですでに医師との差がついてしまうのです。
主任クラスの看護師の段階で研修医とバランスがとれる状態なのです。
しかし実際には、看護師は就職して2、3年で転職したり、退職してしまうケースも多く、中堅クラスの看護師層はなかなか育ちません。
その結果、研修医と新人看護師がチームを組まざるをえず、いつまで経ってもバランスがとれた協業ができないのです。
アメリカでは、教養課程では医学・看護学生とも一緒に学び、専門課程で分かれるといった制度になっています。
日本でも最近、北里大学ではこのようなシステムが実現されていますが、看護師の学歴が少なくとも4年制大卒になれば、教育水準ではバランスがとれてくるのではないでしょうか。
しかし、現状でこうした体制で職場活動が行われているのは聖路加国際病院ぐらいで、ほとんどの病院では3年制の各種学校卒の看護師が多数派なのです。
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