看護師の仕事はその働く場所によって大きく違います。
ケア(看護)の技術以上にキュア(治療)の技術や機器類の取り扱いが求められるのが、ICU(集中治療室)やHCU(救急病棟)です。
特にHCUはいつ、一命が危ぶまれる患者が運び込まれてもおかしくない職場です。
もちろん、症状や病名、怪我などをしている部位はさまざま。
したがってまず、身体全部の科についての知識がないと仕事になりません。
さらに、一刻一秒を争う事態も日常茶飯事で
あるため、何ごとも手早く、ミスのない仕事が求められます。
一命を取りとめた患者に対しての看護も、また一般の入院患者とは違った技術が必要です。
ICUやHCUの患者には、機器類の助けによって生きているような人もいます。
そういう人に対しての最善の看護とは何かを考えます。
管や機器類が繋がっているとはいえど、生きている人間に変わりはありません。
声をかけても反応がないからといって、いきなりおむつ交換をしたり疾を取るようなことは、決してあってはいけないことなのです。
このように緊張感に溢れた職場がある反面、老人病院やホスピスのように、穏やかな雰囲気の職場もあります。
こういったところでは介護やカウンセリング、リハビリなどの知識などが必要になってくるでしょう。