看護師と医師の違い

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看護師は気持ちの沈みがちな病人と接するのですから、やさしく明るい人柄であることは、とても重要な資質です。

人間的に豊かな感性や感受性に富んでいることは看護師の大事な適性です。

しかし、もう一方では日進月歩で進歩している医学に対応した高度な看護が必要な現在、生理学や解剖学をべ一スにした科学的なものの見方や判断力が必要になっているのです。

つまり、感受性豊かな「人間性」と、病気を治す専門家の一職種としての「科学性」の両方の資質を合わせ持つ人が、看護師として適性がある人といえるということです。

専門知識に裏付けられた洞察力や判断力、それを確実に実践する行動力、さらにその結果を検討する思考力などが必要です。

ですから、単にやさしくて面倒見がよいとか、手先が器用であるというだけでは、看護師としては十分ではありません。

かつて、看護師が医師の補佐役であった時代には、看護師は医師の手足となり、医師に従属する形で働いていました。

したがって、自分で考え、判断し、行動する自立性や責任能力はたいして求められませんでした。

しかし、現在の医療・看護は、それだけでは不十分でしょう。