心のこもった看護の基本となるのは、常に「患者さんの身になって考える」という姿勢です。
ここでは、看護師として働いていくうえでの、ポイントをまとめてみました。
患者さんを知ろう
患者さんは精神的にも不安定になり、わがままになったり、依頼心が強くなることがあります。
また、ときには反抗的になり、看護師を困らせる患者さんさえいます。
ある看護師の話です。
「患者さんは心が三角になって病院に来ます。
その心を丸くしてあげるのも看護師の仕事なのよって、婦長さんに言われたのを覚えています」
患者さんがわがままになったり、依頼心が強くなるのは、患者さんの人格が原因ではなく、往々に病気が原因となっているのです。
ですから、実際に病気が治癒したとたんに、人が変わったのではと思われるほど、素直になったり、明るくなる患者さんもいます。
基本的に、看護師は患者さんに対する感情をおさえ、辛抱強く看護にあたるようにします。
看護師が患者さんの持つ不安や悩みを聞き、それを解消することは、患者さんの健康回復のために大いに役立つのです。
看護師は、すべての患者さんが、いろいろな不安やそれぞれの悩みを持っていることを十分に認識して、常に患者さんの気持ちを読み取り、患者さんのニーズに可能な限り応えるように心がけることが大切です。