訴えの少ない患者さんや、訴えたいことがあっても訴えることのできない患者さんが「今、何を欲しているのか?どういう気持ちでいるのか?」
を知ることを"ニーズの把握"といいます。
ニーズを的確に把握するためには、日頃から、患者さんをよく「観察」することが大事です。
患者さんが自分の苦痛や不安、欲求などを包み隠さず看護師に話してくれることが大事なポイントになります。
そのためには、患者さんと看護師がよい人間関係にあることが大事です。
患者さんとよい人間関係をつくるのは、積極的に言葉をかけること。
「おはようございます」の挨拶にはじまり、お天気やテレビの話題など看護師のほうからキッカケをつくります。
それを根気よく続けていると、自分の殻に閉じこもりがちな患者さんもしだいに心を開き、いろいろな話をしてくれるようになるものです。
相談をされるのは信頼があるからです。
患者さんの闘病意欲を増し、より治療効果を高めるためには、患者さんとの心のふれあいを大切にし、人間関係を大事にしなければなりません。
毎日、同じことを何回も言っていると、単調になったり、ぞんざいになったりしがちです。
その患者さんにとっては、あくまで初めて聞く説明なのですから、最後まで丁寧に、親切な説明を心がけましょう。