婚約記念品を男性から女性へ、あるいは女性から男性に贈る場合は、紅白、金銀の水引をかけ「寿」の文字を入れます。
もちろん家族や仲人立ち会いのうえで贈るのが正式です。
記念品の主役は婚約指輪です。
この風習は欧米からのもので、用いる宝石は相手の誕生石とされていますが、これにこだわらず、相手の好む宝石か、最高といわれるダイヤモンドも多いようです。
婚約指輪の交換は、これが両者の婚約成立の証明になるもので、婚約の年月日、お互いのイニシアルを彫ります。
心臓につながるといわれる左手薬指にはめるのが習慣です。
婚約記念品の交換は、婚約パーティー、または男性・女性いずれかの自宅、婚約発表の会場など第三者の集まるところでするのがいちばん理想的です。
婚約指輪は贈るほうが、自分で婚約者の左手の薬指にはめるのがエチケットです。
この場合、指輪に婚約の年月日を刻んでおくと記念にもなり、また印象も深まります。
女性からはカフスボタンやネクタイピンなどを贈ります。
こうした記念品の交換によって、二人の婚約が社会的に認められることになりますが、昔からの形式である結納にかわって、このような記念品の受けわたしによる婚約表示は、やはり結婚の新しい感覚ともいえましょう。