婚約式というのは、元来キリスト教で行なわれる婚約の式で、結婚する二人が、あるいはどちらか一人が信者であることが必要です。
二人が結婚を約束したとき、人びとの祝福を受け、神の前で、今後のまじわりを清く保つことを誓うもので、家族や友人が立ち会います。
教会かまたは自宅で、牧師によって行なわれます。
誓いの印に指輪や婚約記念品を交換し、親族書や健康診断書の交換もされます。
式が終わると、簡単なティーパーティーを開いて祝います。
そしてこの婚約は、教会の週報などで公表されます。
格式などはありません。
婚約記念品といえぱ、圧倒的に多いのがエンゲージリング(婚約指輪)ですが、これは男性側から女性側に贈る場合が多く、女性側から男性側へ贈るのはごく稀です。
また、男性側も指輪はマリッジリング(結婚指輪)にして婚約のときはネックレスやプローチ、イヤリングなどを贈る人もあります。
これに対して、女性側は本来は何も贈らなくてもいいのですが、やはり何か贈って婚約の記念にしてもらいたいというところから、最近では記念品の交換ということになっています。
贈るものとしては、腕時計やシガレットケース、カメラ、万年筆、またはネクタイピンなどが多いようですが、けっして見えをはる必要はありません。
できれば指輪同様、二人で買いにいくのが適切で、そこには格式も何も存在しないはずです。