結婚式での媒酌人の役割について、例をあげますと、以下の通りとなります。
(1)披露宴の主催者側としての、参列者への感謝の意
この感謝の意を表わすことばがなければ、媒灼人のあいさつとなりえなくなってしまいます。
(2)結婚がとどこおりなく終了したという報告 これが、媒灼人のあいさつの主目的であり、披露の目的なのです。
また、結婚式は、一般的に親族だけが参列するので、お祝いにかけつけてくれた人々に、新しい夫婦が無事誕生したことを報告
する義務が媒灼人にあります。
(3)媒灼人と新郎・新婦、両家との関係の説明 どうして媒灼をするに至ったかを説明します。
(4)新郎・新婦の紹介
新郎・新婦の出身地、年齢、略歴、職業、性格、趣味などを、それぞれ公平に紹介します。
また、きまりきったほめことばというのは聞きづらいものです。
二人の個性がよく現われるような紹介にするのがよいでしょう。
(5)二人の出会いから結婚までの経過
簡単に、その結びつきに触れる程度でよいのです。
あとは、友人たちのスピーチにまかせるようにします。
(6)新郎・新婦の激励
これは、媒灼人個人としての二人へのはなむけのことばです。
形式的な媒灼人のあいさつの中で唯一、脚色してもよい部分ですが、教訓的になったり、脚色が過ぎると嫌味になりますので注意し二人の略歴を紹介
てください。
(7)列席者へのお願い
結婚したばかりの二人の将来を、あたかく見守ってくれるよう、また、良きアドバイザ1となってくれるよう列席の方々にお願いします。
以上の七つの事柄は、媒灼人のあいさつに必要欠くべからざるものですから、必ず入れてスピーチするようにしてください。
また、形式を重んじるのが媒灼人のあいさつだからといって、型どおりのものでは、聞いている方が疲れてしまいます。
適当なユーモアを混じえ、わかりやすくスピーチすることが大切です。
内容も、具体的にするのがよいでしょう。