結納は儀式ですから、礼装とまではいかないにしても、準礼装くらいのきちんとした服装がふさわしいでしょう。
本人たちは、男性はダークスーツに白いシャツ、シルバーグレーのネクタイに黒の靴下と靴、女性は和服なら振袖か訪問着、付け下げ、洋服ならドレッシーな感じのセミフォーマルワンピースなど。
華やかというよりは清楚な感じにまとめるよう、アクセサリーはコサージュか真珠のネックレスくらいがよいでしょう。
クリスマスパーティーなどで着用するような奇抜なパーティードレスはふさわしくありません。
仲人もだいたい同じです。
略礼装のブラックスーツかダークスーツに白いシャツ、シルバーグレーのネクタイ、靴と靴下は黒。
記念品交換だけのくだけた結納なら、ビジネススーッでもよいでしょうが、白いシャツを着用することと、黒っぽいネクタイは避けることがマナーです。
仲人夫人は和服なら色留袖、訪問着、色無地、付け下げ、洋服なら品のあるワンピースなどがよいでしょう。
両親も仲人、仲人夫人に準じます。
仲人、両家ともにバランスよく、大切なのは全員のバランスです。
仲人だけが礼服で、両家はまったくの平服、あるいは男性側と女性側、いずれか一方だけが格式高く、一方はそうでもないというのもおかしなものです。
当日全員の服装がそろうよう、あらかじめ打ち合わせをしておきましょう。
迷ったら、「大切な結納ではございますが、あまり形式ばることもどうかと思い、娘も私も洋服でと考えております。
少しくだけ過ぎでございましょうか？」というように仲人に相談することです。
仲人は両家の意向を聞いてアドバイスをします。