(5)友志良賀 麻のひもを細かく裂いたもののことで、神事にも使われます。
共白髪とも書き、夫婦が互いに白髪のはえるまで、という意味です。
麻のひもは丈夫で、なかなか切れることがありませんから、二重の意味で、夫婦の強いきずなを象徴しています。
(6)子生婦 昆布(コンブ)のことです。
コンブは海底にあって一つの株からたくましく枝をのばします。
そのおうせいな生命力から、子宝に恵まれますように、という願いを込めています。
よろこぶにも通じることから、祝い事にはよく用いられます。
(7)寿留女 スルメはカツオ節と同様、保存のきく食品であり、かめばかむほど味の出るものでもあります。
いつまでも長持ちするようにとの願い尾が込められています。
(8)松魚節 カッオ節のことで、勝男節または勝男武士とも書きます。
保存食品であるところから不時への備えを意味するとともに、男性の力強さの象徴でもありました。
(9)家内喜多留 柳樽に、婚礼にふさわしいめでたい字を当てたもの。
柳樽とは胴・柄ともに長い朱ぬりの樽で、酒が入ります。
もともとは祝いの酒を現物で持参していましたが、現在では酒肴料として現金を贈ります。