◆荷物送り
荷物送りは、昔結婚の大事な儀式の一つでした。
結婚式前の吉日の午前中に、使者や荷宰領をたてて行ったものでしたが、現在ではグッと簡略化されています。
◆荷物目録の書き方
目録は奉書紙を二枚重ねたものに毛筆で書き、別の奉書紙二枚で上包みをかけ『荷物目録』と上書きをします。
目録は、家具や電化製品など大きなものだけでよく、細かいものまでなにもかも書く必要はありません。
また、縁起をかついで品物の数は奇数とします。
一枚の紙に書ききらなければ、三枚、五枚というふうにします。
荷物目録ともに奉書紙を二枚重ねにして書く。
荷物目録は主な品名と個数を書き連ね、小さなものはまとめて「富久包」と記す。
◆荷物送りは、挙式の7~10日前の吉日午前中に行います。
また、運び入れる荷物は結婚しても新婦自身の財産であるということで、荷物受書など省略される場合もあります。
最近では店から直送されます。
今日では昔ながらの荷物送りは少なくなり、家具などは購入したデパートや店から直接、二人の新居へ運び込まれます。
ですから、その日が実質的な荷物送りとなります。