◆ガーデン・パーティで披露するときは、雨天の場合を考えておく
季候のよい春秋に美しい庭園で開く披露のガーデン・パーティは、楽しいものです。
茶の湯の野点と同様に、自然にとけあっての集いは、心も晴れ晴れといたします。
形式はティー・パーティ式のもの、天幕をはって、おすしやおでんなどの模擬店を出す形のもの、ビュッフェ式とさまざまです。
いずれも堅苦しい形式ぼったものではなく、気楽にくつろげるのが特長の披露パーティです。
ただ、心配なのは天候です。
結婚披露宴は雨天順延というわけにはいきませんから、雨天の場合はすぐ屋内に移せる用意を忘れないように。
「降らずとも雨の用意」をというのは、千利休の教えのひとつでもあります。
◆自宅での披露宴では、来賓の挨拶中は新郎新婦は座蒲団をはずす
地方ではいまでも自宅での結婚式、披露宴が多く、流儀もいろいろあるようです。
一般的なお座敷のつくり方は、まず床の間にめでたい軸をかけます。
その前に新郎新婦仲人がすわります。
中央に鏡餅、その左右に御神酒をかざり、三宝熨斗、置鯉、置鳥、銚子、提子をおき、その前で三三九度の杯を交わします。
披露宴では親族以外の客を上座に、親族は下座にすわります。
酒と第一の膳が出たら仲人の挨拶、来賓の祝辞、花婿の父親のお礼のことばがあります。
このとき新郎新婦は、すわっている場合は座布団をはずすのが礼儀です。
そのあと披露宴につきものの謡曲を謡師がうたったら、新婦はお色なおしに席を立ちます。