◆結婚に際して
特別お世話になった人へのお礼は、現金がよい
最近は、結納に現金を交換することがだんだん少なくなってきていますので、その場合は仲人にどのくらいお礼してよいか迷います。
とくに、見合いの紹介者、結納の使者、結婚式だけの頼まれ仲人とそれぞれちがう方にお願いしたときは、なおさらです。
そこで適当な贈答品でお礼することもあるようです。
しかし、結婚にお世話いただいた方へのお礼は、ふだんの贈答とはちがうのですから、現金で感謝の意を表わすのが慣習になっています。
金包みの表面には、「御礼」と書き、その下に新郎新婦の新しい姓名を書きます。
目上の方に現金を贈るのですから、若い二人からよりも、両親から手渡してもらうのがよいでしょう。
◆教会結婚の費用は、ほとんど花嫁側がもつ
欧米流の風習では、結婚式の諸掛りの分担は、新婦側がほとんどもちます。
新郎側は花嫁と付き添いの花束代、付き添いへの贈り物の費用、教会の費用のうちでいちばん経費のかかる装飾用の花代と音楽の費用をのぞいたもの。
それに式の世話をしてくれた人びとに対する謝礼、新郎側の乗物費用など、費用の額の少ないものばかりです。
これに対して、新婦側の負担は、花嫁衣装の費用、教会の飾り花費、オルガン、コーラスの謝礼、式次第書の印刷費、披露レセプションの費用、乗物の費用などかなりの負担額になります。
そこで、すべての行事は新婦側の親たちが無理なく負担できる範囲にするのが常識とされています。