◆新婚旅行は、来賓を送り出してから出るのがよい
さて、いよいよ、ハネムーンですが、その前に少しご注意申し上げておくことがあります。
欧米では、披露宴が終わったのち、あとはダンスになることが多いようです。
まず花嫁が自分の父または義父と、花婿が母や義母と踊り、ついで新郎新婦が踊って、舞踏会の皮切りをします。
そして全員楽しく踊っているうちに、二人は旅行に出かけます。
ところが、最近日本では、宴の半ばで、招待客をほっぽり出して主役が消えてしまいます。
夜あかしの自宅披露宴なら、それもよろしいのですが、ホテルなどの披露宴はせいぜい二、三時間ですから、宴が終わって来賓を送り出してから、出発するのが礼儀です。
◆披露宴がタ刻にかかるときは、当日は旅行に出ないほうがよい
披露宴が終わったら、新郎、新婦は控え室やロビーで、クラス・メートや親しい方々とくつろいで語り合うといいでしょう。
披露宴が終わるころは、新婦は肉体的にも精神的にも、非常に疲れています。
当日国内の新婚旅行へ出発するなら、おそくとも六時ごろまでには、目的地の宿に着いていたいものです。
披露宴が夕刻にかかったら、挙式したホテルなどに一泊して休養し、翌日出発したほうが賢明です。
その晩はそれぞれの家でゆっくりと過ごしたカップルを知っていますが、親元での一夜で心身ともにさわやかによみがえって、きっとすばらしいハネムーンを楽しんだことと思います。