■祝辞・祝電の朗読はどう行うか
来賓の祝辞がひととおり終わったところで、あるいは、祝辞と祝辞のあいだに挿んで、祝辞の朗読や祝電の披露が行なわれるのが普通です。
・祝辞の朗読
結婚披露宴で朗読される祝辞は、新郎または新婦の恩師とか、上司、親友などで、本来なら、当然、出席して祝辞を述べるべき人なのに、旅行や病気、その他の事情で出席できないため文書で寄せた<祝辞>を、その<祝辞>の代読を託された人、または、司会者が朗読するものです。
ただし、この種の祝辞朗読は、やたらに行なうべきではなく、出席者全員が「あの人の祝辞なら、朗読されてもおかしくはない」と納得する人のもので、内容も、聞くに値する内容のものであってほしいものです。
■祝電の披露
祝電の披露は、ふつう、司会者が行ないます。
その場合、ただ、祝電を読みあげるだけでなく、発信者と新郎・新婦、または両家との関係もみんなにわかるように紹介することが必要です。
一例をあげると、「なお、ここに、たくさんの方々からお祝いの電報をいただいておりますので、ご披露させていただきます。
これは、新郎のお勤めさきである××銀行の○○頭取からでございます。
新生活のスタートを祝い、幸多かれと祈る。これは、新婦の伯父さんで、××物産の香港支店長をしておられる○○氏からでございます」というように披露するわけです。
なお、祝電の多いときは、同じような電文を読みあげても、参会者の退屈を誘うばかりですから、電文は二、三通だけにとどめ、「ほかに、新郎の母校である××県立××高校の同窓生○○氏、新婦の伯父さんで、北九州市にお住まいの○○氏・・・からもいただいております」というふうに、名前だけを披露するようにします。